伝統の製法はそのままに、高い品質と良い味わいを提供することにこだわって、庄内麸を作っています。庄内麸の製造方法は、小麦粉を練り合わせて水洗いし、タンパク質とでんぷんに分離。タンパク質分をこねて、それを練棒に巻き付け、かつては七輪の炭火で一本ずつ焼き、乾燥、蒸し、板状にするという工程でした。

手作業では非常に手間のかかる製法ですが、香ばしい焼麸を作るには欠かせない工程です。当社では、製造ラインの機械を自社で設計し開発、本来の手づくりの伝統的な風味、味わいを活かし、安定した商品を量産する体制を構築しています。

庄内麸の大きな特徴は「焼麸」であること。割ったときに薫る香ばしさが、美味しさの証です。中でも、阿蘇食品の庄内麸は、直火焼にこだわっています。直火であぶり、水分を飛ばすことによって、料理に使ったり、お味噌汁に入れたりした際に、ふんわりと戻ることにも繋がっています。インスタント食材から料亭の味まで、直火焼の庄内麸ならではの香ばしさと食感が支持されています。

庄内麸をよりたくさんの人に手軽に味わっていただくため、伝統の庄内麸の美味しさを活かし、新しい味わい方へのチャレンジを続けています。庄内麸の特性と自社のノウハウを生かして商品開発を行い、麸のお菓子やスイーツも誕生しました。庄内の伝統食の食材を守り続け、将来の新たな食のニーズにつなげていく取り組みを、これからも続けていきます。